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基本情報技術者試験平成19年春期問10解説

解答:エ

パリティビットは、パリティチェックで用いられるビットである。パリティチェックは、データのエラーチェック方法の一つである。

パリティチェックには、奇数パリティと奇数パリティの2種類がある。奇数パリティは、全体のビットにおける1の数が奇数個になるようにパリティビットを設定する。

奇数パリティチェック
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

偶数パリティは、奇数パリティと逆に全体のビットにおける1の数が偶数個になるようにパリティビットを設定する。

偶数パリティチェック
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

次に排他的論理和は、入力に対して以下のような出力が得られる。

排他的論理和
入力 出力
A B 排他的論理和

入力値が同じとき0を出力し、入力値が1と0で違うときに1を出力する。

入力値が11のときは、0を出力する。入力値が3つのとき111は、1を出力する。入力値が4つで1111のときは0を出力し、入力値が5つのとき11111のときは1を出力する。つまり、1の数が奇数個であれば1を出力し、1の数が偶数個のときは0を出力する。

以上から、解答群について1の数が偶数個、奇数個それぞれのケースを設定し、常に成立する関係を求める。

1の数が奇数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、1である。

1の数が偶数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、0である。したがって、アの条件式は成立しない。

1の数が奇数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、1である。

1の数が偶数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、0である。したがって、イの条件式は成立しない。

1の数が奇数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、1である。パリティビットは0である。それぞれの排他的論理和は、1である。

1の数が偶数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、0である。パリティビットは1である。それぞれの排他的論理和は、1である。したがって、成立しない。

1の数が奇数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、1である。パリティビットは0である。それぞれの排他的論理和は、1である。

1の数が偶数個の場合
d0 d1 d2 d3 d4 d5 d6 d7 p

d0からd7の排他的論理和は、0である。パリティビットは1である。それぞれの排他的論理和は、1である。したがって、常に1となり条件式が成立する。