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基本情報技術者講座 言語プロセッサ

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言語プロセッサは、原始プログラム(以下、ソースプログラム)を機械語のプログラムである目的プログラム(以下、オブジェクトプログラム)に変換するプログラムである。

ソースプログラムは、人間が書いたプログラムのことで、オブジェクトプログラムは、“1”と“0”で書かれた機械語プログラムである。

コンピューターが理解できるプログラムは、“1”と“0”で書かれた機械語のプログラムだけである。コンピューターが理解できる言語を低水準言語という。それに対して、人間にとって理解しやすいプログラミング言語を高水準言語という。高水準言語を使って人間が書いたソースプログラムは、コンピューターには理解できない。そこで必要になるのが言語プロセッサである。言語プロセッサは以下の4つがある。

基本情報技術者講座 高水準言語と低水準言語

基本情報技術者講座 ソースプログラム、言語プロセッサとオブジェクトプログラムの関係

  1. アセンブラ
  2. コンパイラ
  3. インタプリタ
  4. シミュレータ
  5. エミュレータ

アセンブラ

アセンブラは、アセンブラ言語で書かれたソースプログラムをオブジェクトプログラムに翻訳する。

コンパイラ

コンパイラは、ソースプログラムをまとめてオブジェクトプログラムに変換する。コンパイラを使ってオブジェクトプログラムに変換することをコンパイルという。

インタプリタ

インタプリタは、ソースプログラムを一命令ずつ翻訳と実行をおこなう。

コンパイラとインタプリタ

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コンパイラは、ソースプログラムをまとめてオブジェクトプログラムに翻訳し、インタプリタは、ソースプログラムを1命令ずつ翻訳しながら実行する。実行速度は、インタプリタは実行時に翻訳するためコンパイラに比べて遅い。逆にコンパイラは、翻訳する必要がないので速い。

ただし、インタプリタは、プログラムがすべてできていなくても実行が可能である。このためデバッグなどは容易である。

ジェネレータ

入出力データなど処理に必要な条件をパラメタで指示することで、オブジェクト目的プログラムを生成する。

シミュレータとエミュレータ

ほかのコンピュータ用のプログラムを実行するために使用される。変換プログラムなどソフトウエアによって実行するものがシミュレータである。マイクロプログラムなどによって実行するものがエミュレータである。

基本情報講座 言語プロセッサ確認問題

各種言語プロセッサの説明のうち,適切なものはどれか。

基本情報技術者 平成19年秋期 問40

アセンブラは,ある処理系用に書かれた原始プログラムを,ほかの処理系用の原始プログラムに変換する。
インタプリタは,ほかのコンピュータ用のプログラムを解読し,実行するマイクロプログラムである。
ジェネレータは,入力・処理・出力などの必要な条件をパラメタで指示することによって,処理目的に応じたプログラムを生成する。
トランスレータは,高水準言語で書かれたプログラムを,解釈しながら実行する。

解答と解説

解答:ウ

ジェネレータは、ジェネレータは,入力・処理・出力などの必要な条件をパラメタで指示することによって,処理目的に応じたプログラムを生成する。言語プロセッサである。

アセンブラは、アセンブラ言語で書かれたソースプログラムを目的プログラムに翻訳する言語プロセッサである。

インタプリタは、ソースプログラムの命令を1行ずつ翻訳と実行を繰り返しながらプログラムを実行する言語プロセッサである。

トランスレーターは、データやプログラムを変換するソフトウエアである。高水準言語で書かれたプログラムを解釈(翻訳)しながら実行するのはインタプリタである。

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