RAMは、通電中でもデータを読み書き可能で、電源を切ると記憶内容が失われる揮発性の半導体メモリーである。
RAMは、以下の2種類がある。
SRAMはフィリップフロップ回路で構成された利用した半導体メモリーで、DRAMはコンデンサーを利用した半導体メモリーである。
フリップフロップ回路は、自己保持回路ともいわれる。論理回路で構成される。コンデンサーは電気を蓄えておく部品のことである。
ここでは、構成部品の詳細よりSRAMは、フィリップフロップ回路で構成され、DRAMはコンデンサーで構成されるということを覚えて欲しい。
DRAMはコンデンサーという部品の性質上、時間が経過するとデータが失われてしまう。このためデータが失われないようにするためにデータの再書き込みが必要である。このデータの再書き込みのことをリフレッシュという。SRAMはリフレッシュが不要である。
リフレッシュはDRAMにおいて必要である。
RAMは静電気に弱いので、メモリの増設などをおこなうときは、人体に蓄積されている静電気を放電してから部品に触れるようにしなければならない。
SRAMとDRAMでは対照的な性質を持っている。以下の表にそれをまとめたので覚えていただきたい。
記憶容量 | アクセス速度 | リフレッシュ | 価格 | 用途 | 回路 | |
DRAM | 大きい | 遅い | 必要 | 安い | 主記憶 | コンデンサー |
SRAM | 小さい | 速い | 不要 | 高い | キャッシュメモリ | フィリップフロップ |
フリップフロップ回路を利用した高速なメモリはどれか。
基本情報技術者 平成19年秋期 問16
解答:エ
フリップフロップ回路を利用した半導体メモリーはSRAM(Static RAM)である。DRAM(Dynamic RAM)は、コンデンサーを利用した半導体メモリーである。
RDRAM(Rambus DRAM;アールディーラム)は、米ラムバスが開発した高速なDRAMである。
SDRAM(synchronous dynamic random-access memory;エスディーラム)は、パソコンの主記憶に使われていたDRAMである。